当時の日本は、飢えからやっと解放されたものの、巷には集団赤痢や疫痢が蔓延する劣悪な衛生環境の中にいました。
そんな中、創業者である更家章太(現会長)は、「感染予防の基本は手洗いにある」と手を洗うと同時に殺菌・消毒ができる日本初の薬用石けん液を開発。さらに多くの人がいつでも簡単に清潔な石鹸液が使えるようにと押出・押上式の専用容器とともに日本全国の学校・官公庁をはじめ工場から家庭へと広めてきました。
この時、開発された石鹸液は、ヤシ油を原料に、希釈して使用する濃縮タイプで、環境への影響と経済性を考えて作られた画期的な商品でした。
1952年に厚生労働省の通達により、食品取扱い施設の従業員の手洗い設備として、石鹸液による手指洗浄・消毒が義務づけられ、さらに、食品衛生協会では「食品衛生の基本は手洗いから」と指導されたことも追い風となり、手洗いポスターやステッカーとともに衛生と手洗いの大切さを提唱しました。
そして1956年、今ではどこでも見かける緑色の石鹸液「シャボネット」が誕生しました。18kg缶、7,200円。当時の大卒の初任給の平均が10,660円でした。
1959年には、多くの人が同時に手洗いできる、連結式手洗い装置を開発。各自動車会社や、重工業関連企業などの大手事業所から小・中学校、各教育委員会へ大々的に採用されていきました。
このようにして、シャボネットをはじめ、押出・押上式容器と連結式手洗いの装置は、日本全国に次々と採用され、現在でも形を変えて皆様に愛される商品となりました。
1960年には、飲食店・一般家庭用に、とんがり帽子の「シャボネット手洗いセット」を発売。
1973年には、カラフルな三色のシャボネットゴールドシリーズを発売し、テレビCMをはじめ広告に力を入れて販売しました。
シャボネット押出・押上式容器は、よりよい商品作りを目指して、何度も設計、デザインの変更を行いました。
1972年には透明の容器を、1973年には内側にガラスを使用したクリスタル容器を開発、発売しました。
シャボネット容器は、さらに使いやすく軽量化し、取りつけが簡単にできるものへと改良され、1980年代には、現在もお使いいただいている容器の形が完成しました。
1981年にはユニークな手洗い方法を考案。
業務用では、缶と身体の重心を近づけ、負担を減らした10kg缶を発売。18kgよりも持ち運びのよさを考えて開発されました。
一般家庭用のシャボネット石けん液も、1980年代にはボトルの改良が年々すすめられていきました。
CCSの考案と同時に、他の薬剤ともデザインをあわせたシャボネットが登場しました。
それぞれの現場にあわせて、幅広い規格を用意しました。
1990年代になると、シャボネット石けん液の容器は、さらに進化しました。
1999年には、自動で薬液が供給されるUD-1000を発売しました。
一般手洗いの容器も改良がすすみ、ポンプ付きへとなりました。
2000年に入ると、さらに容器・デザインの改良が進み、現在おなじみのかわいいシャボネット石鹸液となりました。
業務用でも、より高い衛生レベルの向上を目指して『ディポーザブル式ディスペンサー』を発売しました。
